キアヌ・リーブス「目を醒ませサムライ」発言-無意識の洗脳から覚醒せよ-
キアヌ・リーブスといえば映画マトリックスでお馴染みの米俳優である。
著名人にも関わらず、ホームレスと酒を酌み交わしているところをパパラッチに目撃されたりする。
また、キアヌはかなりの親日家として知られており、常に日本刀を持ち歩く(米国内)という一風変わったエピソードもあり、実生活でも大変興味深い人物なのである。
そんな彼が、来日した時のことだ。日本のテレビ番組でカメラに向かって「目を醒ませサムライ」と日本語で発言したのが目に入った。
「そんなのただの番宣だろ」と言われるとそこまでなのだが、何故かそれだけではないような気がしたのだ。
アメリカ人に「目を醒ませサムライ」と叱咤あるいは激励されると、我々日本人としては何も思わずに聞き流すことは難しいはず。
「見ざる聞かざる言わざる」の日本国民とは全く逆の発言だ。しかしアメリカ人なのだからしょうがない。余計な遠慮がないのである。
何か、脳内に刺激作用を与えるような、もしくは我々日本人が古くから持つ遺伝子の記憶にアクセスし、呼び覚ますような語り口だったのが印象的だった。
その時、映画マトリックスで「目を醒ませ」というシーンがふと頭をよぎったのである。
「ほら見ろやっぱり番宣じみた発言じゃないか」、と言わないでほしい。
キアヌの「目を醒ませサムライ」メッセージには、日本が抱える多くの問題や今の状況を外から見かねた発言と言える。
「現代の日本人が失ってしまっているけれども、サムライの遺伝子を持つあなた達なら困難にも立ち向かえるはずだろ?」
暗に秘めているようなメッセージが含まれていたように思ったのである。その発言に触発されてしまった訳だ。
しかし「何かしなければいけない」といった使命感が湧き出る一方で、同時に「それを解決する術・方法」を持たない。また、そもそもの「問題の解決の糸口」すら分からない。
瞬時に、無力感に苛まれてしまった。これからどうなるんだろう、日本。どこか他人事として捉えてきた自国の問題に対して、今更こんな一個人に何ができるのだろうか?というわけだ。
問題を解決できるか?どうかはさておき、今の日本が抱えている問題を思い浮かべると、色々とありすぎて何から手をつけていいかわからない。アッサリと現実に戻るのである。
また、サムライ・スピリットをどう問題対処に活かせというのか?と冷ややか、かつヘタレな思考が頭をよぎってしまうわけである。
そもそもサムライ・スピリットとは何なのか?
「目を醒ませ」とは一体何から目覚めろというのか?しばらく思い巡らせる
それはつまり、こういうことかと思い至る
日本人は、戦後から洗脳というか、実社会をオブラートな膜で覆われたまま日々生活しているという印象を少なからず持っていた。皆さんもそういった思いをどこかに持っていると思う。
マトリックスのような社会とは、もちろん日本社会は違うが、おそらくある程度は仮想現実(誰かにつくられた社会)であるわけなので、そこから目覚めろ、という意味だったのかと理解している。
別に日本以外でもこれは当てはまる。アメリカ社会だって同じ側面があるはずだ。(もちろんマトリックスの映画を作った国なわけだし)
陰謀論や苫米地氏の著書でも多く語られている。我々は真実を権力者によって隠蔽され、捏造されたニュースを見て、間違った歴史観を埋め込まれているのだ。
だとすれば、本当にマトリックスみたいな世界に我々は生きていることになるわけだ。
では、本当の現実世界とは一体どんな見え方をするのか?
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