自分の仕事を言語化出来ているか?

2024.11.3

自分の仕事を言語化することは非常に大事なことである。

なぜなら、自分の仕事を言葉で説明することが苦手な経営者が意外と多いからだ。

今の日本では、さまざまな業界において後継者不足に悩んでいる経営者が多いのは、周知の通りである。

後継者が見つからない理由の一つとして、業務が言語化できていないことが挙げられるのではないだろうか?

団塊世代の経営者は、仕事を体で覚えてきたという人が多いように思う。ちなみに筆者の父親も団塊世代で個人事業を営んでいたが、仕事を十分に言語化できてなかった。

筆者のような氷河期世代は、就職する時点で業務でパソコンを使うことが多かったため、言語化のスキルが比較的身についていた。最近の若者は、スマホやSNSを通して状況や考えを文章で発信することに長けていると思う。

しかし、今後継者不足に悩んでいる人たちは、そういった日常的に言語化するツールや習慣を持たない(あるいは持つ必要がなかった)ことが多い。自分の仕事を誰かに引き継ぐときに、業務を体で覚えてもらうことが前提になっているように思う。

他にもさまざまな原因があるだろうけれども、これらが参入障壁となり、後継者が見つからないという事態が起こっているのではないかと思う。

また、仕事を言語化することの必要性は、経営者に限ったことではない。

アルバイトでも、自分の仕事を早く覚えるためには、自分がいつ、誰と、何を、いつまでに、どのように行うかを意識する必要がある。

新しい職場で仕事を早く覚えたいのであれば、これらを常に意識するとともに、自分がその日に行ったこと、教わったことを全て記憶(もしくはメモを取る)することが必要である。人間の記憶はかなり早い段階で忘れてしまうからだ。

趣味でも同様だ。自分の行なっていることや考えていることをアウトプットし、それを習慣化することが大切である。

これを普段からやっている人とそうでない人との間には、大きな違いが出る。