チップを払わない日本人・チップを払う外国人 -フードデリバリー-
フードデリバリー大手(UB)サービスでは、お客さんが配達員に対してチップを支払う機能がある。だがほとんどの日本人のお客さんからはチップを貰うことはない。
しかし、外国人のお客さんからは、かなり高い確率でチップを貰うことが多い。それも100円などではなく、1,000円、1500円ほどのチップをくれることもある。
別に、チップを貰えるような風潮を作り上げようとか、チップをあげない日本人を批判しようといった意図はなく、純粋にこの両者の違い(外国人と日本人)について考察してみたい。
この違いは何なのだろうか?日本人は普段からチップを支払ったり、貰ったりする習慣が無いし、元々そんな習慣は日本の文化には無いから・・・といった都合の良いエクスキューズを盾にして、日本人はチップを支払わないのだろうか?と思う。
ネガティブな面で言えば、サービス従業員(配達人)を軽く見ているという点に尽きる。自分のために運んできてくれたんだという感謝の気持ちが溢れ出すような喜びがあると、「ありがとう」と笑顔で表現することができる。もしそれ以上の喜びの思いを相手に伝えたいとなると、現実的には「チップを渡す」という手段しか無いのでは。
何か後ろめたさ、めんどくさい、定期的に利用しているから自分は支払わないと決めている、などなど理由は千差万別であるかもしれない。
サービス従業員を軽んじる傾向は、配達員に限らず、コンビニの店員、タクシー運転手、警察官に至るまで。日本社会においてサービスに従事していたり、職務中の人に対する軽視が背景にあるのではないか。
日常的に満員電車などで、いやというほど日本人の中で生活していると、人に対する思いやりという気持ちに蓋をしてしまうのかもしれない。同じ民族として、自信と誇りをみんなに持ってもらえるようにしたい。
これは、いわゆるエッセンシャルワーカーに対する報酬の低さにもつながっていると思う。
日本ではなぜか、生活に必要な仕事に従事している職業を低く見る傾向にある。
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