バカになる事のススメ

2024.11.3

人は実社会やSNSなどのインターネット上で、自分をより良く見せることに昼夜問わず努力している。

この文章をお読みの方は日本人であると推測するが、「日本人は古来より自慢が大嫌いである」という特性を持っているのをご存知だろうか?

この傾向は日本社会に限らず、フランスをはじめ、海外の国々にも見られる。そして、これらの国々の幸福度は比較的高いとされてる。

だからこそ、頭も要領もよく、賢いあなたは、時には「バカになる事」も大切なのではないだろうか?

私自身、フランスのパリやロサンゼルス、東南アジアを訪れた際、日本の閉塞感やコミュニティの分断は感じなかった。

しかし、東京では自慢大会やマウント合戦状態であり、さらに外国企業誘致やインバウンド旅行者などの影響も新たな要素として加わり、さらなる盛り上がりを見せているように思える。

日本人は共同体内で目立つ行為は危険を伴う(または人類や生物全体で考えても)。敵に回す覚悟があるなら別だが、現代ではスマホというメディアを通じて、誰でも気軽に「目立つ行為を行う危険な発信者」になり得るという状況なのだ。

日本人が自慢を嫌う気質を露呈している現状を踏まえ、多くの人からの支援を受けたいのであれば、むしろ「バカになったほうが良いのではないか?」と考えるようになった。

ここで言う「バカになる」というのは、バカなフリをすることで多くの支持や共感、仲間意識を得るというメリットがあるということだ。デメリットとしては、「あいつはバカだ」と思われることくらいだろう。

ちなみに関西では「バカ」ではなく「アホ」と呼ぶことが一般的なのだ。

ところで、若い人は大阪のお笑い芸人であるアホの坂田師匠を知ってる人はどれくらいいるのかな? 彼は「アホ」を売りにしているだけであって、本当は「アホ」ではないのだ。