トレンドの変化は、これまでのやり方を完全に無効にしてしまうものなのか?

2024.11.3

かつて自分が行っていた仕事や事業を思い出してほしい。趣味や習慣でも構わない。

しかし、何らかの理由でそれを中断してしまった経験はないだろうか?

筆者の場合、かつてアメリカやヨーロッパのブランド品を購入し、日本で販売する「並行輸入販売」(国際転売)を行っていた時期があった。

しかし、コロナや円安の影響、現地での滞在費、生活費などを考慮すると、以前のようにうまくいくかどうかが不安になり、再開できていない。

とはいえ、トレンドが変わったとはいえ、変わらないものも存在する。

それは何か?以下に述べる。

変わらない部分

  1. 日本において、ルイヴィトンなどのブランド品は根強い人気を持っている。これはアジア全域(中国、韓国を含む)でも同様だ。
  2. 日本と海外のルイヴィトンの価格には依然として差があり、これが転売の利益を生む要因となる。

変わってしまった部分

  1. 円安が進行した。
  2. 消費者の嗜好が、かつてほどブランドに向かなくなった。

円安という大きな逆風に直面しているが、普遍的な要素が変わらない限り、海外ブランドの転売事業は依然として存続可能だ。

日本でこの事業を続けるメリット

  1. 残存者利益: 競争相手が減れば、その分残った者が得られる利益は増える。
  2. アジア新興国へのシフト: アジア全域でまだ価格差が存在するのであれば、経済成長が著しい国々(中国、インドネシア、シンガポール、ベトナム、フィリピン)で販売することも選択肢となる。

トレンドの変化に振り回されるのではなく、変わらない要素を見極め、それに基づいて行動することで、今でも十分に成功を収めることができるのだ。