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大人になったらわかること -低い勝率に目標を諦めず、多角的アプローチで成功を目指す-

2024.11.3

大人になると、あることがわかる―

言い換えると、「膨大な時間が経過した結果だから、分かることがある」、とも言える。

これがどういうことか例を挙げる。

最初は誰もが何かに挑戦する。しかし、その挑戦の先には100人いて、その中で1人しか成功できないとしたら、どうだろうか

成功確率=1/100である

成功する確率が100分の1とはかなり低い。現実的には殆ど成功しない値だ。

大人になる前はこの確率が意味するところを深く考えない。例えその意味を分かっていたとしても、自分は1番になれるという根拠のない自信を持ちがちだ。

自分が挑戦しようと思う分野において、もしライバルが100人いて、その中で1番になるというのは、相当な運と能力が必要だと思う。

では、もし競争相手がたった1人しかいない場合はどうだろう?

それでもNO1になれる成功確率は50%である。一見簡単そうに見えるが、成功確率=1/2である。これではギャンブルだ。

「大人になるとわかること」とは、競争市場において勝てる見込みが、どれくらいなのか?を常に頭の片隅に置いているということ。

競争市場とは恋愛、スポーツ、ビジネス、入試、株など様々だ。

例えば、目の前に理想的な異性が現れたとする。

大人になる前のあなたであれば、成功確率など考えず、その異性に対してアプローチするかも知れない。

成功するかもしれないし、しないかもしれない。

一方で、長年の経験を経た「大人になったあなた」であれば、無意識のうちにその異性と付き合える確率を、他の大勢と自分との比較において優位性を判断してしまう可能性がある。

アプローチする前から諦めてしまう人もいるかも知れない。

これは今までの経験から、自分を客観視することで全体的な位置付けを思い込みで決めてしまっているからだ。

大人になると分かることのメリットは、最初から勝てる見込み(成功)しないことには手を出さないということだ。

これは時間、労力、金銭、自尊心などを失わずに済む。

しかし、最大のデメリットとして、何事にも挑戦しなくなる、現状に留まるという体制が身についてしまう事である。何も得る事ができない。

いくら、成功する確率が低くても、理想的な異性と付き合える可能性が低かったとしても、「人は主観的に生きている」のだ。

自分の人生なので、いくらでも挑戦すればいい。人生は一度しかない。4000週間で人生終了する。

主観的に考えると、確率が低い目標にも大いにチャレンジすべきなのである。

実は、勝率を上げる唯一の方法がある。それは挑戦する数/選択肢を増やすという戦略である。

例えば、転職に成功する確率が20%の場合、一社しか応募しなければ80%の確率で不採用となるだろう。

しかし、20%の確率で採用される会社を5社応募したらどうだろうか?1社くらいは採用される可能性が出てくる。

サイコロも6回振れば、一度くらいは6の目が出たり、正月のおみくじも7回引けば、大吉が出るかもしれない。

成功確率3%といわれるようなビジネスでも、100回挑戦すればさすがにヒットする可能性がありそうだ。

音楽やアートでも同様。オーディションやコンテストも選択肢を増やすことで成功確率はグンと上がるのである。

恋愛でも1人の異性に100回アプローチするより、100人の異性に1回づつアプローチした方が成功確率は高くなるのではないだろうか。

大人になれば分かるということは、低い勝率に目標を諦めてしまうことではない。

自分を客観視した上で、目標達成のためのアプローチ方法を多角的に模索しながら、スナイパーのごとく狙い撃ちしていくことである。

要するに、下手な鉄砲数撃ちゃ当たるってこと?

そう、ただし、自分から下手だと言わなければ良いのである。